つけてみそかけてみそ

ナカモの「つけてみそかけてみそ」を初めて購入した。

2週間前のテレビ番組「県民ショー」で、「愛知県民ならどの家庭にも「つけてみそかけてみそ」があって、愛知県民は、どの食材にもその味噌をつけて食べる」という内容の放送があった。


神奈川県民の我が夫が「うちにはないぞ」と言った。
私は、名古屋生まれ名古屋育ちなのだが、「つけてみそかけてみそ」が我が家の食卓にあったのは、実家でも、独立してからも、一度もない。あの放送は何だったのか。私は、愛知県民として、おかしいのか。


ま、それはさておき、一度食べてみたい、という神奈川県民の夫のリクエストにこたえるべく、翌日近くのスーパーに買いに行った。


なかった。


同じ棚の隣の欄には、「イチビキ」と「マルサン」の競合メーカーによる同種の味噌加工食品があったが、売れ残っているこれらの二社の製品をしりめに、ナカモの製品はひとっつもなかった。棚はからっぽだった。まただ。「あるある大辞典」の納豆の時とおなじじゃないか。数日後のぞいても、まだ、棚は空だった。2週間以上たって、今日、ようやく一つ購入できた。


二週間も補給ができなかったということは、おそらく全国から注文が殺到して生産が間に合わなかったんだろうな。

ナカモさん。お願いです。これで増産など考えないでください。自分の器以上の事をして増産と増収入に走ったあげくの無様な姿は、すぐ隣の三重県の老舗によく学んだはずです。テレビによる竜巻はすぐに過ぎ去りますので。
良心的なおいしいものを作り続けてください。


で「つけてみそかけてみそ」のお味は?


妙にねちっこい甘みと、普段食べ慣れない化学調味料の「うまみ」で、確かに「くせになりそう」。
でも「何にでもこれをかける」という味覚は、とりあえず何にでもケチャップでもかけとけ、っていうアメリカ的な荒い味覚になってしまいそうで、少なくとも子供には、与えたくないなぁ、と思いました。