天皇の政治利用をさせた宮内庁の責任

veatrice2009-12-22

またしても佐藤優さんの話なのだけれど。昨日の中日新聞の夕刊の「紙つぶて」がおもしろかった。天皇陛下習近平中国国家副主席との会見をめぐってのマスコミの騒ぎに対して、南北朝時代後醍醐天皇に仕えた北畠親房の「神皇正統記」を愛読書の一つとしている佐藤優さんがコメントを寄せている。


これまたそのまま引用します。
「・・・宮内庁長官が、天皇陛下習近平副主席を会わせるべきではないと職業的良心にもとづいて考えるならば、『私はそのようなお願いをすることはできません。どうしてもというのなら、私を解任してください』と主張すべきだ。そのために解任されても、言い訳などせずに静かに去っていくべきだと思う。
  宮内庁職員の使命は身を挺し、天皇陛下が政治に巻き込まれないようにすることだ。羽毛田長官が経緯説明という名目で記者会見したことによって、天皇陛下が政治問題に巻き込まれてしまったというのが真相だ。羽毛田長官の対応は南朝精神からかけ離れていると思う。」引用終わり


な〜るほど。マリーアントワネットに対してオスカルが、オスカルに対してアンドレだったらどうしていただろうか、ということを想像すれば、今回の宮内庁長官のような態度はとらなかっただろうな、とわかる。
佐藤優氏御愛読の「神皇正統記」を読んでみようかと思った。