香山リカさん、それ以上努力することはありませんよ

veatrice2010-01-09

晦日の「朝までテレビ」を久しぶりに見た。勝間和代香山リカが出る、というのにつられた私もアホだけど。

香山リカちゃんが可哀想だった。「大丈夫か鳩山政権」というテーマで与野党の論客と経済畑の専門家がズラリ揃っている中、リカちゃんと保坂展人さんだけ、明らかに門外漢。ほとんど発言のチャンスなし。田原総一郎も意地悪で勝間和代はしょっちゅう指名し彼女の得意分野の話をさせるのに、リカちゃんにはほとんど指名もなし。

話題が日中関係に及んだ時、ようやくリカちゃんが「過去の清算をしないと」と発言しかけたら「香山さん、それは間違ってるよ。もうそんな事、中国人の誰も言ってやしない」とばっさり。リカちゃん苦笑い。

その後ちょっと長めのCMが入った。トイレや煙草休憩からが戻ってきた出演者達が着席すると議事は再開されたのだが、一つ空席があった。リカちゃんの席だ。え?田原にいじめられて、リカちゃん途中退席?とか、思ってたら、ずいぶんしてから戻ってきた。トイレで泣いてたのかなぁ。お化粧直してたのかなぁ。

その後、カメラはなぜかリカちゃんの列の人々を背後から映す。するとリカちゃんのシルク(か何か)のブラウスの袖がひらひらと揺れている。あれ?扇風機の風でもあたっているのかな?一瞬だったけど、確実に彼女の袖はひらひらしていた。風をあてるってのも不自然な話だ。なら何?ひょっとして震えていた?私に先入観があったからそう見えただけならいいけど。リカちゃん、かなりお疲れのご様子だった。


「勝間さん、努力で幸せになれますか:不幸にはワケがある」という二人の対談本が出た。AERA週刊現代に載った対談を追加編集しただけの便乗本なのだが、乗せられたアホな私はまたしても買って読んでしまった。リカちゃん完敗。母は強し。


よけいなお世話だけど、ちょっと前から香山リカの精神状態が心配だ。「努力に疲れた女性が患者として増えている」という「患者」とは、つまり自分の投影ではないか。

以下のような発言があった
勝間:香山さん、努力という言葉を間違って使われていると思います。努力というのは、別に苦しいものではない んですよ。私は無理なく続けられるということをずっと言ってきていますから。うまく言えませんが、努力そのものが幸せなんですね。

香山:私には、その感覚がまったく理解できないんですよね。私の人生は、勝間さんに空費とか浪費といわれる時間だけで成り立ってるようなものなので、そこを減らすなんて全然「無理なく」じゃないですよ。意味のないコレクション、仕事に役立たないプロレス、スポーツ新聞の購読、十分寝たのにさらに寝る、そんな欲望をずっと抑え続けてスキルアップだなんて私には苦行そのものです。

勝間:と言っても、私も好きなことしかやっていませんから。

香山:その好きなことというのが、私の場合は「空費」なんです・・・。ダメだ!ごめんなさい。私は勝間さんの本でダメだと言われているものばかりで人生が成り立っているので(笑い)ちょっと冷や汗が出てきましたよ。
(p.66-67)


精神科の医師で、しかも有名大学の正教授で、だから当然高給取りで、さらにベストセラー本を出し続けている人間の人生が「空費とか浪費といわれる時間だけで成り立っている」としたら、一般人の中のいったい誰の人生が、空しくない人生なのか。

なぜリカちゃんは、自分のことを、そんな風にみてしまうのだろう。「香山リカ」という名前でプロデュースされるのに疲れてきちゃったのかなぁ。まだ親子関係の問題を解消してないのかなぁ。リカちゃんこそカウンセリングが必要な人なんじゃあないだろうか。

大学も閑な時期になるし、印税もたんまり入るだろうから、しばらく南の島にでも行って、ゆっくりのんびりしてきたらどうでしょう。空費することに罪悪感を持たなくていいですよ。あなたはもう十分努力してますから。