twitterにはまる人、はまらない人

veatrice2010-02-17

12月に宇宙飛行士の野口さんが始めた、ってのを聞いて私も始めたツイッター。ここに来て自分の中の「ツイッター熱」が少し冷めてきた感じがするな、と思って思い出したことがある。どっかの入試問題の長文で読んだ話。カルチャーショックを乗り越える4段階。もちろん人によっては、最初っからカルチャーショックなんて無い人もいるし、カルチャーショックにあいそうな異文化にはそもそも最初から足を踏み入れない人もいるので、この話は、ごくごく平均的な一般論なのだが。


第1段階:
新しいカルチャーに触れると、まず最初は、珍しくて素晴らしいものに見える。憧れの国に海外旅行をしたり、1〜2週間だけホームステイすると、その国がますます好きになる。この段階ではまだその文化の「お客様」扱いで、いい面しか目に入ってこない。
■わ〜!ホリエモンもやってる。へぇ、テレビじゃやらないことわかるじゃん。鳩山首相もフォローしちゃお。何だか楽しい〜。

第2段階
「旅行者」や「お客様」のレベルではなく、留学生や駐在として、そこで生活しようとするとぶつかる壁。言葉が通じない、生活の勝手が違う、空気を読んでもらえない。あんなに好きだったその国が嫌いになっていき、また適応できない自分も嫌いになる。何事もうまくいかなくて、つらくて悲しくて母国に帰りたくなる。
■何これ?QTとかRTとかワケわかんないし。マイミク(←フォロワーです)ちっとも増えないし。リムーブされるとすっごいショック。やめちゃお〜かな。

第3段階
少し言葉も理解でき生活にも慣れ、周りを観察するゆとりができるようになると生まれる心理状態。今度は、相手を否定し始める。なぁにこいつら、ばっかじゃないの。日本のほうが、よっぽどいいわよ。憧れだった異文化が、軽蔑や批判の対象になる。
■変なフォロワーいっぱいきてウザイ。コンサルとか能力開発とか必要ないんですけど。ツイッターってごみ情報ばっかり。時間のムダ。


第4段階
カルチャーショックを克服する最終段階。異文化を過度に賞賛も軽蔑もせず、ありのままに受け入れ、良いところは良い、悪いところは悪い、それは日本も同じこと、どこの文化もそれぞれの固有の事情がある、と思えるようになる。
■代表の試合とかオリンピックとかテレビにつっこみ入れながら一緒に観てると盛り上がれるね。チャットよりゆるくて縛られないし。まあフォロワーも4桁いくとTLの流れが速すぎて読んでられないけど、フォローもリムーブもご自由にどうぞ。私は気が向いた時に気が向いた分だけさえずります。


カルチャーショックは「外国生活」という狭い意味での異文化だけではなく、恋愛の相手だろうと、転職した会社だろうと、新しい環境に適応していくプロセス(期待→失望→受容)にある程度共通にみられる精神状態の変化なのではないだろうか。そういえば、キューブラー・ロスが言ってた「不治の病の宣告」の受け入れにも似たような段階があった。 (エリザベスばあさんご自身は結局自説の反証になっちゃったけど。)


ツイッターも、ミクシィも、ITがもたらす「異文化」に興味がなく最初から飛び込まない人もいるし、途中の段階で引き返す人もいるし、最初から何のカルチャーショックの症状もなく受け入れて難なくこなす人もいるし。

みんな違って、みんないい、ってか。