2011年3月19日に名古屋で「ANPO」の自主上映会を行う意味

veatrice2011-03-18

本日、2011年3月19日午後12時30分より映画「ANPO」の上映とリンダ・ホーグランド監督のトークライブを予定通り執り行ないます。
http://www.uplink.co.jp/anpo/
会場:「得三」名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F
料金:2000円
電話:052-733-3709
時間:12:30〜15:00


痛ましい東北関東大震災から1週間が経ちました。被災者のご苦労、原発事故、停電や品薄による生活不安を考慮して、スポーツやコンサートイベントが自粛・中止が多い中、アメリカから来日中のリンダ・ホーグランド監督が、19日午前中に東京から名古屋入りし、夕方にはトンボ帰りですが、予定通りイベントに参加して下さることを大変嬉しく思います。

そもそもこのトークライブは業界関係者でも何でもない全くの素人である友人の個人的願望から始まりました。リンダ監督が来日するということを聞きつけ、それなら名古屋にも来てほしい、直接会って話しが聞きたい、と東京の事務所にかけあったところ、すんなりOKの返事が来たのです。

この手のイベントを仕掛けるのは初体験の彼女でしたが、支援者も次々と現れ、あれよあれよと言う間に場所と時間が決まり、チラシポスターも出来上がりました。監督から指定された日時にたまたま空いていた「得三」。普通なら、半年、いや一年前でも予約がとれない有名なライブハウスです。よく使わせていただけたものです。

準備の段階で、ふと彼女は思い出しました。そういえば、3月19日って。。。
昭和20年3月19日は、第二次世界大戦の「名古屋大空襲」があった日でした。彼女の祖父はこの空襲で亡くなっています。私の実家も焼夷弾を落とされ全焼しました。

主催者の彼女は、大学のゼミの先輩である作家の辻真先さんにメールでご招待したところ、3月19日には墓参りで名古屋に帰るから出席できる、とお返事をいただきました。

辻真先さん。ウィキペディア。→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E7%9C%9F%E5%85%88
twitter → @mtsujiji

辻さんは第二次世界大戦も60年安保もリアル体験者。また最近話題の「タイガーマスク」は第1話と最終話を書いていらっしゃるし、いろんなお話が聞けそうで楽しみ〜。

などと呑気に思っていたら、11日、地震が起きた。
そしてその後の人災としか思えない被害の拡大。

棄民

戦争中も、災害時も、愚かな(あるいは悪魔のような確信犯の)権力者の犠牲になるのは、罪のない一般市民。

原発の事故が起こる過程と戦争に負ける過程は酷似している。それをストップするメカニズムが日本になかったし、戦後も育っていない」「国民は政治家に、政治家は科技庁と経産省にエネルギー政策を丸投げ。誰もウォッチしていない」と昨日語ったのは、社会学者の宮台真司氏。


今回の悲劇的な震災と原発事故は、日本の市民一人一人が、自分達で、一部の権力者達のためではない自分達のための日本国をつくる方向転換をしようと、私たち戦争も安保も知らない世代が、決意し行動し始めるのに与えられた最後のチャンスなのかもしれない。

そんなことをアメリカ人の監督の撮った「ANPO」という映画を見て、みんなと語り合いたい。

是非、ご来場を。