御園座顔見世に行ってきた

*襲名披露なのになんで暗い演目ばっかり?

今日は御園座に顔見世興行昼の部に行ってきた。勘九郎の襲名披露というので、どんな賑々しいものになるかと楽しみにしていったら、ちょっとびっくり。みんな人が死んでいく暗~い演目ばかり。「八重桐廓噺」「蝶の道行」「伊勢音頭恋寝刃」。なんでこんな見終わって鬱々とした気分になるラインナップにしたんだろう。お父さんが病気だから?海老蔵の時は、昼が「光源氏」夜が「助六」で派手にやって、いかにも前途洋洋って感じだったよ。やっぱお父さんは白血病だったけど。

しかし行ってよかったのは「伊勢音頭恋寝刃」で菊五郎女形が見れたこと。しかも敵役の仲居。いや~、凄かった。すっごく楽しそうに演ってらした。これからこの路線を増やすのかしらん。それとも襲名披露の大サービスだけ?菊之助も益々いい女。姿はまあまあキレイでもヒキガエルみたいなしゃがれ声だされるとがっかりする女形が多い中、ほんとに貴重な艶のある声。今日は完全に音羽屋父子が主役を食っちゃってた。

仁左衛門さんも飄々とした料理人の役をこれまた楽しそうにやってらした。菊五郎仁左衛門といえば数年前、南座でやった「身替り座禅」が良かった〜。仁左衛門菊五郎も二枚目なのに芸の幅が広い貴重な存在。いつまでも元気で芸を見せて下さい!

昼も夜も、勘九郎の出る3本めだけが見られる割引料金があるんですって。菊五郎の仲居を観にもう一回行ってこようかなぁ。
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